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研究者育成支援事業(CGFプログラム)

当財団はこれまでアジア・太平洋地域の開発途上国における自然環境保全を担う人材の養成や支援を行ってきました。しかし、現地研究者への資金的・技術的支援が、依然不十分なことが指摘されています。一方、日本国内の大学等の研究機関においても、当該地域における野生動植物や自然生態系の保全等に貢献する研究が減少傾向にあるとも指摘されています。

そこで当財団では、平成28(2016)年度から 10 年計画で、研究者育成支援事業(CGFプログラム: Commemorative Grant Fund for Capacity Building of Young Scientists)を実施することとしました。本プロジェクトは、日本の大学や研究機関の研究者の協力や指導を得て、アジア・太平洋地域の開発途上国の研究者が行う自然環境保全に資する調査研究を支援し、同地域の自然科学分野の若手人材の育成および研究水準の向上を目指すものです。

 

CGFプログラムの概要

1. 対象国

インドネシア、カンボジア、キリバス、サモア、スリランカ、ソロモン諸島、タイ、ツバル、 トンガ、ナウル、ネパール、バヌアツ、バングラデシュ、パプアニューギニア、パラオ、東テ ィモール、フィジー、フィリピン、ブータン、ベトナム、マーシャル諸島、マレーシア、ミク ロネシア連邦、ミャンマー、モルディブ、モンゴル、ラオス

 

2. 申請研究の実施者となるプロジェクト・サイエンティスト(PS)の応募資格

  • 上記対象国のいずれかの国の国籍をもつ 40 歳未満の者
  • 上記対象国の大学など研究機関で研究に従事し、且つ以下のいずれかに該当する者
    • 博士号取得者
    • 博士課程在籍者または博士課程への入学内定者
    • 少なくとも 3 年間の研究実績をもち、相応の研究業績をもつ者
  • 申請書提出時に当財団の他のプログラムで助成を受けておらず、申請もしていないこと

 

3. PSを指導するプロジェクト・コーディネータ(PC)の要件とその役割

原則として日本の大学・研究機関等に所属するか所属した経験をもつ研究者で、当該 PS の 研究内容を十分に理解するとともに、PS が本申請において行う調査研究を、必要に応じて PS 所属機関の研究者あるいは所属大学の指導教官とも協力し、企画立案から成果の報告・公表 まで責任をもって指導・協力すること。また、当財団(CGF プログラム運営委員会(CGF Management Committee: MC)及び事務局)と密にコミュニケーションをとり研究プロジェク トの推進に貢献すること。

 

4. 助成対象となる研究プロジェクトの条件

  • PS が PC の助言・支援を得ながら企画立案し、現地調査においても研究代表者として実 施する研究
  • PS が出身国内(または、PS が当該地域内の出身国以外の国で就業あるいは大学院博士課 程に在学中の場合は、その国内)で実施する野外調査を主とする研究
  • PS の所属機関の長から実施の承諾を得ている研究。PS が博士課程在籍者または博士課 程への入学内定者の場合は、直接の指導教官からの承諾および指導教官と PC との役割 分担を含む相互理解も必要になります。

 

5. 助成対象となる研究分野・視点

PS の出身国(あるいは申請時に居住する国)において、野生動植物の保護や生態系の保全 に貢献する調査研究で、以下のような研究分野に該当するか研究視点をもつものとします。

  • 生態学、生物分類学、野生動植物の分布・現状把握などの生物学分野
  • 生物多様性(種の多様性、遺伝的多様性、生態系の多様性 など)
  • 希少種、外来種、生態系の回復
  • 人と自然の関係(生態系サービス、生物資源の持続可能な利用 など)

なお、以下のような研究は助成の対象外とします。

  • 農林水産業の産業展開を目指す研究
  • 個人では実施困難な大規模で多岐にわたる内容の研究
  • 他機関からの研究費等を既に受けている研究
  • 研究計画の主要部分が既に終了している研究

 

6. 助成期間

原則として 2 年間とします。ただし、博士課程に在籍する(入学が内定している)学生に ついては、当該大学から博士号取得に必要な最短の年数とします。

 

7. 助成額

1 件当たり 150 万円を上限とします。ただし、PC が PS の研究を指導・支援するための調 査地への旅費(交通費、滞在費、食費など)は別途支給します。

1 年間の CGF プログラム助成総額は 2,000 万円を予定しています。

 

8. 助成費の対象

8.1 助成対象となる費用

  • 調査旅費(交通費、滞在費、食費など)
  • 調査研究に必要な消耗品費(採集器具、試薬類など)
  • 日常業務を除く、データ収集等の調査研究に必須の謝金(野外調査助手、現地のガイド など)
  • 研究の遂行に必須の資料(報告書、書籍)などの購入費
  • 研究成果の社会還元活動経費(プロジェクトに密接に関連する活動に限る)
  • PC の調査地への旅費(交通費、滞在費、食費など)

注意:PC の調査地への旅費は PS が作成する予算には含めず、PC のための予算に含める こととする。

8.2 原則として助成対象にならない費用

  • PS 及び PC の人件費
  • 汎用性の高い機器(例:パソコン、顕微鏡、GPS、カメラなど)の購入費
  • PS 及び PC が所属する組織の間接経費
  • 管理費・共通経費
  • 科学博物館や研究機関を訪問するための海外旅費
  • 学会やワークショップへの参加費・旅費

 

応募の手順

9. 申請書類の準備

9.1 申請書のダウンロード

 

9.2 申請書の作成

  • PS は、PC と連絡を取りながら“CGF Application Form”を作成してください。
  • PC は、“CGF Application Form for PC”を作成し、PS に送付してください。

 

9.3 申請書類の提出

PS は、“CGF Application Form”と PC から送付された “CGF Application Form for PC” の両方を当財団のCGF事務局に提出してください。

 

9.4 応募の締切日

年 2 回募集を行い、第 1 回は 2022 年 7 月 31 日、第 2 回は 2023 年 1 月 31 日です。

 

10. 選考方法

当財団役員と外部有識者から構成される CGF プログラム運営委員会(MC)が、事務局の 支援を受け、以下の基準をもとに厳正に選考を行います。

  • 本プログラムの趣旨である自然保護への適合性
  • 研究内容のオリジナリティと研究水準
  • 研究計画・研究スケジュールの妥当性
  • 予算の合理性と有効性
  • PS の研究能力と経験(研究業績を含む)、申請プロジェクトへの十分な関与
  • PS への研究上の助言者としての PC の教育及び/または研究指導経験
  • PS と PC との連携

選考過程で、MC は必要に応じ、事務局を通じて申請内容についての疑問点等を PC に照会 4 することがあります。また、選考過程で提出された予算案が減額される可能性があり、この 場合は減額の理由が連絡されます。

 

11. 選考結果の通知

選考結果は、応募締切日から 3 ヵ月後までに PS 及び PC に電子メール及び/または書面で 報告するとともに、当財団のウェブサイトで公表します。事務局は、採択されたプロジェク トの PS と PC に、採択後の事務局との連絡スケジュール、研究費振込み方法、そのほかプロ ジェクトの円滑な推進のための情報を連絡します。なお、採否の理由を知りたい PS(あるい は PC)には照会に応じます。

 

12. 採択後のPSとPCのスケジュール等

プロジェクト採択後に、PS が PC と協働して作成し、事務局に提出する必要がある報告書 は少なくとも 3 つあります。第 1 は、採択後 3 ヵ月以内に提出する 1 ページ程度のもので、 フィールドワークを含む研究の初動に関する状況の報告書です。第 2 は、研究開始 1 年後か ら 1 ヵ月以内に提出する進捗報告書で、会計報告を含む数ページのものです。第 3 は、プロ ジェクト終了後 6 カ月以内に提出する会計報告を含む最終報告書です。

PS と PC は、それぞれできるだけ早く、研究費の送金先の詳細な情報(金融機関名、住所、 電話番号、ファックス番号、メールアドレス、および口座名、口座番号、口座所有者名など) を事務局に連絡してください。初年度の研究経費は事務局がこれらの情報を確認後に PS お よび PC に送金されますが、2 年目以降の研究経費については事務局が進捗報告書を受領し、 報告書が承認された後に送金されます。

 

13. 問合せ先および申請書類提出先

CGF事務局(e-mail: cgf@nagaofoundation.or.jp

 

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